コラム
自宅スキンケアで艶肌を作る方法
35歳はお肌の第2の曲がり角とも言われています。肌の乾燥や髪のパサつきなど、皮脂量が急激に下がることから、突然変化を感じることも少なくありません。特に肌は日々意識してスキンケアしているだけに、その変化を感じやすいでしょう。そこで大切にしたいのは、効果的かつ効率的な「保湿」です。エステ通いせずとも、自宅でできるスキンケアで艶肌をとりもどす方法を紹介します。
艶肌作りは下準備を念入りに
艶肌の作り方として第一のポイントとなるのは、肌の下準備です。忙しいなかで下準備となるスキンケアまでするのは大変と思われがちですが、どんなに良い基礎化粧品を使っても、それが十分に染み込まなければ効果が半減してしまいます。特にこの時期に大切なのは保湿による油分補給ですから、この下準備は怠らないようにしましょう。
まずは、洗顔のポイントを紹介します。35歳以上になると、洗顔方法も20代のままではいられません。小じわが増えることでファンデーションが埋まりやすく、丁寧に洗顔をおこなわないと、意外にも化粧品が落ち切っていないことがあるからです。目じりはそっと引っ張り、しわに沿うように汚れを落としたり、小鼻を洗う時も押さえながら指先で丁寧に洗いましょう。肌を傷つけてしまっては本末転倒ですから、なるべく優しく、ゆっくりと時間をかけて丁寧に落とすことが大切です。乾燥がかなり気になっている人は、良質のオイルクレンジングを用いて、洗顔料を使わないという方法もあります。
次に大切なのは、極力湯舟に浸かることです。10分で良いので湯舟に浸かることで体が温まり、毛穴がしっかりと開いてきます。さらに血流が良くなることで、栄養のある血液がしっかりと毛細血管に行き渡ったり、自律神経も整えられたりするため、肌の調子は必然的に上がりやすくなります。美容家と呼ばれる人たちや芸能人もやはり入浴は欠かせないと口をそろえるほど、艶肌作りに大きな効果があります。ただし、一つ注意しなければならないのが、入浴のタイミングです。体を洗うのは必ず湯舟に浸かった後にしましょう。体を洗った後は細胞間脂質が流出しやすくなっているため、湯舟に浸かると保湿としては逆効果となってしまいます。
ただ湯舟に浸かっているだけでは、時間がもったいない、と感じる人もいるかもしれません。そこでおすすめしたいのが、湯舟でできるマッサージです。湯舟に浸かる時間を決めて行うことで、落ち着いて丁寧にマッサージをすることができます。また、体が温まっているためリンパが流れやすく、むくみやコリも解消されやすいでしょう。この時、フェイス用のオイルを用いると滑りがよくなり、肌を傷つけることがありません。また、リラックス効果もあるため、疲れも取れやすくなります。
効率的に基礎化粧品を染み込ませるスキンケア
いよいよ本格的スキンケアをするにあたって気を付けたいのが、いかに効率的に化粧品を染み込ませることができるかということです。艶肌の作り方として特に注意してほしいのは「乾燥させないこと」で、特に入浴後は毛穴が開いている分、乾燥しやすさが目立ちます。ここですぐにスキンケアを始めないと、逆効果となってしまいます。お風呂から上がったあとすぐにスプレータイプの化粧水などで一旦顔の皮膚にバリアを作りましょう。それから体を拭くことで体全体の乾燥を防ぐことができます。
スプレータイプで少し潤わせた肌でも、まだまだ水分を欲している状態です。ここにさらに保湿成分の高い基礎化粧品を染み込ませていきます。そして、この段階で気を付けたいのが、基礎化粧品の品目です。オールインワンでも成分がきちんと配合されているものであれば良いですが、基本的には20代の頃よりも品目数を増やし、一つひとつの場所を丁寧に保湿すると、潤いが高まります。その中でも35歳以上が気になりがちな小じわなどには、部位専用のクリームを使いましょう。よりふっくらとした艶肌を作り上げることができます。
最後に押さえておきたいのは、基礎化粧品の塗り方です。コットンを使う方法や素手で塗る方法などさまざまな塗り方が紹介されていますが、一番大切なのは、肌を刺激しすぎないことです。顔の皮膚は薄く柔らかいため、少しの刺激でも傷ついてしまいます。特にコットンを使用する場合には肌の上を滑らせてしまうと肌を傷つけるので、優しくパッティングするようにしましょう。素手の場合は、化粧水を手のひらで温めながらパックするようにおさえ込むと、よく染み込みます。
35歳以上は必ずスキンケアの見直しを
加齢に伴って、もう艶肌を取り戻せないかも、と悩む人は少なくありません。しかし、艶肌の作り方をおさえたスキンケアを取り入れることで、少しずつ肌の状態は良くなります。今までどおりのスキンケアをしているはずなのに肌の衰えを感じるという人は、ぜひ今までのスキンケアを見直し、上記の艶肌のためのスキンケアを始めてみて下さい。