コラム
メイク映えに必要なのは肌の透明感
ファッションに合わせたメイク、第⼀印象をアップするメイクなど、⼥性たちはより美しく魅せるメイク術の情報に敏感です。
ところが、アイメイクやリップなどの発⾊や、ファンデーションのノリや、メイクなじみがイメージと違っている…と感じることがあります。
その⼤きな原因の⼀つが「肌の透明感不⾜」。
明るくキレイな印象につながり、イメージ通りのメイクが映える「肌の透明感」を⼿に⼊れるためのポイントをご紹介します。
「透明感のある肌」ってどんな肌?
透明感のある肌の⽬安としては、
・⾒た⽬に明るさがある
・頬を指で押さえた時に艶⽟が出来る
・写真を撮った時に顔全体の⾊のトーンが均⼀
・疲れた印象に⾒えない
などが挙げられますが、もし当てはまらないものがあれば
それは透明感が失われているからかもしれません。
肌透明感を⼿に⼊れるための 2 つのポイント
透明感を失わせてしまう肌悩みの原因としては
「キメの乱れ」
肌表⾯の⾓質が乾燥していたり剥がれ落ちないまま分厚くなっている。
「⼩じわや深いしわ」
乾燥や表情筋の衰えによってシワとなり、影が出来て暗い印象になっている。
「くすみやクマ」
⾎⾏不良によって⽼廃物が溜まり、肌表⾯が⿊ずんで⾒える。
などが考えられます。
このような原因にアプローチするために気を付けたいポイントは2つです。
それは「肌⽔分量」と「⾎⾏促進」の正常化です。
①肌⽔分量
キメの乱れや⼩じわは、肌奥から乾燥した状態の時に起こりやすくなります。
肌細胞の⼀つ⼀つが潤いで満たされている時には、⽪膚を⽀える⼟台が整っているため、肌表⾯も平らでなめらかに保ちやすくなります。ところが、加齢や⾷⽣活の乱れ、紫外線、ストレスなどにより、肌奥がダメージを受けると、⽔分不⾜の状態になります。さらに肌の弾⼒を保つためのコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなども連動して不⾜してくるため、キメの乱れや⼩じわが出来てしまうのです。
肌⽔分量を保つために意識したいのが「モイスチャーバランス」です。
モイスチャーバランスとは、肌の「⽔分・脂質・天然保湿因⼦」のバランスのことで、この 3 つのバランスが整うことで潤いと弾⼒のある肌が維持できます。
特に乾燥肌タイプや敏感肌タイプの⽅はモイスチャーバランスが乱れやすいため意識的に補って肌の調⼦を整える必要があります。
②⾎⾏促進
透明感に⽋け、暗い印象を作る「クマ・くすみ」が気になる場合は、⾎⾏不良によって⽪膚のすぐ下の⽑細⾎管の⾎流が滞っている場合があります。
「クマ・くすみ」は、睡眠不⾜や疲労の状態の時に現れやすいのですが、最近では慢性的な「冷え」状態による⾎⾏不良が原因で、クマやくすみに悩む⼈が増えています。
⼿⾜の「冷え」に加え、⾃覚症状のない「内蔵冷え」と呼ばれる「隠れ冷え症」が増えているため、知らず知らずのうちに「クマ・くすみ」が出来やすい体質になっている場合もあります。
冷えの⾃覚がある、ないに関わらず、全⾝の⾎⾏を⾼めて、クマ・くすみの予防・解消を⼼がけましょう。
「肌の透明度」を⾼める⽣活習慣
肌の「透明感」は原因が分かっていれば少し⽣活習慣を改善するだけで⼿に⼊れることができますので、ぜひ取り⼊れてみましょう。
① 「肌⽔分量」を⾼める
化粧⽔など外側からだけの表⾯的な保湿だけでなく、肌の内側から⽔分量を⾼めるケアを取り⼊れましょう。
特に夏と⽐べて⽔分を摂る量が減りがちな冬は、意識的に⽔を飲むようにしましょう。
野菜にも多くの⽔分が含まれています。また、肌に必要なビタミン類も多く摂れるので、⽇頃から野菜を積極的に⾷べるようにすると肌⽣成に必要な成分も合わせて摂りやすくなります。
また肌細胞をハリのある状態にするために、コラーゲンを多く含む鮭や鶏⾁などのタンパク質もキメを整え⼩じわのない肌づくりに役⽴ちます。
②「⾎⾏促進」を⾼める
⾎⾏促進のためには体温を⾼めることが⼤切です。
体温を⾼めるために、半⾝浴などで体を⼗分に温めたり、寝る前のストレッチなどで筋⾁をほぐすことで⾎⾏促進を⾏いましょう。
また、腸内温度を⾼めることも⾎⾏促進には⽋かせません。
⽩湯やノンカフェインのお茶を飲むように⼼がけたり、体を温める⾷材や和漢植物を摂ることが内蔵冷えの予防にもつながります。
内臓から体温が温まると、免疫⼒のアップにもつながります。外部からの細菌やウイルスの侵⼊による肌荒れ予防も期待できます。
③顔の筋⼒を⾼める
年齢とともに低下する顔の筋⼒を鍛えると、ハリ肌を保つことができます。
筋⼒低下は深いしわや、⾎⾏不良の原因になります。
顔の筋⾁はいつからでも鍛えれば鍛えるほど筋⼒アップが期待できます。「あいうえお」と⼀⾔ずつ⼤きく⼝を動かしながら⾏う「あいうえお体操」や、「あっかんべぇ」と⾆をグッと伸ばすなど簡単な顔筋トレーニングを毎⽇の⽣活の中に取り⼊れてみてください。
その後に優しくなでるようにマッサージをしておくと、筋⾁の緊張もほぐれ、⾎⾏促進につながります。
透明感のある肌は、ダメージに強い肌
毎⽇のケアの積み重ねで⼿に⼊れる透明感のある肌は、⾒た⽬に美しいだけではなく、強さも兼ね備えた健康な肌で、
「乾燥」「紫外線」「細菌」などによる肌ダメージも軽減されます。
ファンデーションが均⼀にのり、リップやアイカラーなどメイクの発⾊もよくなる透明肌づくりで、なりたい⾃分を表現するメイクを楽しみましょう。