コラム
コラーゲンを補給して加齢に負けないハリのある肌を!
年齢を重ねていくと誰しも肌の衰えが気になってきます。なかでも、大きなショックを感じやすいのは肌のたるみではないでしょうか。なぜなら、肌がたるんでいると一気に老け込んで見えるからです。
そもそも、なぜ肌がたるむのかというと、大きな要因の1つとしてコラーゲンの不足が挙げられます。
そこで、本記事ではコラーゲンを上手に補給しながら、肌のハリを維持するコツについて紹介していきます。
肌のたるみの主な原因はコラーゲン不足
若い人の肌はみずみずしくて弾力がありますが、その状態を作り出しているのがコラーゲンです。コラーゲンとはタンパク質の一種であり、皮膚の他にも、骨・血管・関節といった具合に、ほぼ全身に存在している成分です。体の潤いを保つ役割を担っており、皮膚においては表皮と皮下組織の間にある真皮に多く含まれています。このコラーゲンは弾力性があるうえに、水分を保持するという機能を有しています。したがって、コラーゲンがたっぷりあると、その弾力や保水力によってハリのあるみずみずしい肌が形成されていくことになるわけです。
ところが、体内で生成されるコラーゲンの量は10代後半から30代前半がピークで、その後は年齢を重ねるごとに少なくなっていきます。そうすると、保水力が低下して乾燥するのと同時に、弾力が失われるので肌は次第にハリを失ってきます。ちなみに、コラーゲンの役割は単に肌のハリを保つというだけのものではありません。骨や軟骨を丈夫でしなやかなものにする役割もあり、老眼・心筋梗塞・脳梗塞といった病気を防ぐ効果があるともいわれています。つまり、コラーゲンは若さや健康を保つうえで極めて重要な成分なのです。
コラーゲンが多く含まれている食材
体内で生成できるコラーゲンの量は年齢とともに減少するため、それを補うには外から補給する必要があります。そのためには、まず毎日の食事の見直しが大切です。かつてはコラーゲンを食事で摂取しても分解されてアミノ酸になるので意味がないといわれてきました。
しかし、その後の研究により、すべてがアミノ酸になるわけではなく、一部はコラーゲンとしての働きを維持していることがわかってきました。それではどういった食べ物にコラーゲンが多く含まれているのかというと、代表的なものとして挙げられるのが手羽先、牛すじ、豚足、フカヒレなどです。
また、人間と同様に、コラーゲンは魚や獣の皮と身の間、あるいは軟骨や腱といった部分にも豊富に含まれています。それから忘れてはならないのが魚などの煮汁を固めて作る煮こごりです。その中にもコラーゲンがたっぷりと詰まっています。したがって、コラーゲンを効率良く摂取しようと思えば、皮や骨も捨てずに、食材として活用することが重要なポイントだといえます。そのうえで、食べられるものはすべて食べ、食べにくい部位はスープの出汁や煮こごりなどにするのです。そうすれば、食材に含まれているコラーゲンを無駄なく摂取することができるはずです。
コラーゲン以外の栄養摂取も大切!
コラーゲンを摂取するには食事の内容が大切だとはいえ、毎日手羽先・牛すじ・豚足などを食べているとカロリーが気になってしまいます。また、仕事が忙しくて手の込んだ料理を作る余裕がないという人もいるかもしれません。そういう場合はサプリメントで代用するのも1つの手です。ただし、コラーゲンサプリだけを飲んでいても効果が薄いので注意が必要です。コラーゲンを効率良く摂取しようと思えば、タンパク質を一緒に摂ることが重要なポイントとなります。なぜなら、タンパク質が不足すると新しいコラーゲンの合成や古くなったコラーゲンの分解が滞ってしまい、新陳代謝に悪影響を与えてしまうからです。
さらに、タンパク質と並んで重要な役割を果たしているのがビタミンCです。ビタミンCには生成されたコラーゲンを安定的に維持する働きがあります。そのうえ、紫外線によってコラーゲンが損傷するのを予防する役目も期待できるといわれています。ちなみに、ビタミンCを食事で摂る場合は、野菜・果物・イモ類などがおすすめです。つまり、肉や魚を中心にした料理にそれらを加えれば、コラーゲン摂取のための理想的なメニューが出来上がるというわけです。具体的なおすすめレシピとしては、「蒸し鶏・ニンジン・海藻のサラダ」「手羽先の照り焼きとキャベツスープ」「サーモンのたたきとホウレン草の卵和え」などがあります。そして、デザートとしてフルーツなどを加えれば、さらに効果的です。
食事のメニューやサプリメント摂取方法の工夫が大切!
肌年齢を大きく左右するコラーゲンは加齢と共に生成量が減少するものの、食事やサプリメントによってそれを補うことは可能です。ただし、単にコラーゲンを摂取するだけでは大きな効果は期待できません。タンパク質やビタミンCと一緒に摂取することが大切なのです。毎日のレシピを工夫し、補助食品としてのサプリメントをうまく活用するなどして、いつまでもハリのある肌を保つようにしていきましょう。