コラム
ストレスが“自律神経の乱れ”を招く!? そのメカニズムと対策方法
自律神経とは、生命を維持するために自動的に働いている神経のことを指します。
24時間休むことなく働き続け、人間の器官を動かすために大きな役割を担っている自律神経ですが、実はストレスによって乱れやすく、乱れた状態が悪化すると自立神経失調症や鬱病・鬱状態へとつながってしまうこともあります。
心身の健康に悪影響を及ぼすことはもちろん、美容面にも大きなダメージを与えるため、自律神経の乱れは無視することはできません。
一体なぜ、ストレスによって自律神経が乱れてしまうのか、対策方法とあわせて学んでいきましょう。
ストレスと自律神経の関係性について
自律神経は心身を緊張させる「交感神経」と、心身をリラックスさせる「副交感神経」の2つに分けられます。
日中は交感神経が優位に働くことで良い緊張状態を保てるため、目の前の仕事や家事に没頭できるようになっています。
そして、夕方以降は副交感神経が優位に働くことでリラックスでき、質の良い睡眠へと入れるのです。
しかし、ストレスがかかると心身が緊張するため、交感神経が働きっぱなしになります。
この状態が夕方以降も続くと安眠できず、心身の疲労を招いてしまうのです。
自律神経を乱すストレスの種類は何がある?
自律神経の乱れを招くストレスは、大きく分けて以下の4つに分類できます。
1. 仕事や人間関係などの精神的ストレス
2. 不眠や疲労などの身体的ストレス
3. 気温や騒音などの物理的ストレス
4. 食事や薬害などの化学的ストレス
自分はどのタイプのストレスに弱いのかということを普段から意識するだけでも、ストレスによる自律神経の乱れの対策を立てやすくなります。
日頃の生活パターンなどを思い返して、どんなときにストレスを感じているのかを考えてみましょう。
自律神経の乱れが招く症状って?
自律神経の乱れによって自律神経失調症になると、動悸や息切れ、吐き気、倦怠感、肩こり、めまい、不眠などの症状が現れます。
症状は人によってさまざまで、その人の弱い部分に現れやすいという特徴があるため注意が必要です。
また、これ以外にも神経性胃炎や過敏性腸症候群、過呼吸症候群、メニエール病など、さまざまな病気の原因にもなります。
少しでも体調に異常がある場合は、早めに医療機関に相談しましょう。
自律神経を乱れにくくする対策方法
・適度な運動をする
運動にはストレスを緩和する効果があるため、自律神経の乱れ予防に期待ができます。
ただし、過度な運動はかえってストレスの原因になる場合があるため、ウォーキングやサイクリングなど、軽めの運動を楽しく続けるようにしましょう。
・自分に合ったリラックス法を見つける
自分に合ったリラックス法を見つけると、副交感神経を働かせるスイッチを自分でコントロールできるようになります。
好きなアロマの香りを楽しんだり、好きな音楽を聴くなど、気分転換できる方法を見つけておきましょう。
ストレスを感じたときに自分なりのリラックス方法を実践することで、自律神経の乱れ対策につなげることができます。
・生活習慣や食生活の乱れを改善する
生活習慣や食生活が乱れていると、心身にストレスがかかりやすくなります。
質の良い睡眠を十分にとり規則正しい生活を心掛け、食事内容の見直しなども行って、たくましく健康的な心身を育てましょう。
ストレス社会とも言えるこの現代で、一切のストレスと関わることなく生活するのは至難の業。
ある程度のストレスを感じることは仕方のないことですが、それをしっかりと解消する方法を知ることが大切なのです。
心身の健康と日々の美しさを守るためにも、ストレスを溜めこまないようにして自律神経のバランスを取っていきましょう。