コラム
くすみや肌荒れの原因は?ターンオーバーの乱れに注意!
お手入れをしているのに、肌荒れやくすみが気になるということはないでしょうか。そのようなときは肌のターンオーバーが乱れているのかもしれません。ターンオーバーが乱れるといっても、その原因はさまざまです。この記事では、肌のターンオーバーの仕組みや乱れる原因、正常なサイクルに戻していくための方法などについて解説していきます。
肌のターンオーバーの仕組み
肌のターンオーバーとは新しい肌へと生まれ変わるための周期のことで、そのサイクルは4〜6週間ほどです。皮膚は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つで構成されており、「表皮」は皮膚のもっとも外側にあります。「表皮」は、上から「角質層」「基底層」の2つの層で構成され、「基底層」では新しい皮膚細胞が作られています。そして、時間をかけて少しずつ「角質層」へと押し上げられていき、4〜6週間ほどで皮膚の表面に到達した皮膚細胞は、古い角質や垢へと変化して剥がれていくのです。
これがターンオーバーの仕組みで、このサイクルを繰り返すことで定期的に新しい皮膚細胞へと変わっていきます。しかし、ターンオーバーの周期は加齢とともに少しずつ遅くなってきます。ターンオーバーのサイクルが乱れてくることで懸念されるのは、古い角質によって肌がくすみやすくなることです。他にも、メラニン色素がうまく排出されずシミの定着にもつながるなど、さまざまな肌トラブルの原因になります。ターンオーバーが正常に行われるということは、それだけ健康な肌を維持しやすい状態であると考えられます。
肌のターンオーバーが乱れる主な原因
肌のターンオーバーが遅くなったり乱れたりする原因は、加齢によるものばかりではありません。外的な要因や生活習慣によってターンオーバーが乱れることもあります。まず、外的な要因として影響を受けやすいのは紫外線と乾燥です。紫外線と乾燥は古い角質層を本来のタイミングより早めに剥がしてしまうなど、ターンオーバーを早める原因につながります。古い角質や垢は自然に剥がれていくものですが、ターンオーバーのサイクルが通常より早ければ必要な角質まで剥がしてしまいます。
ターンオーバーが乱れやすい生活習慣は、過剰なダイエットや寝不足、喫煙に過度なアルコール摂取、便秘や運動不足などです。他にも、疲労やストレス、冷え性もターンオーバーが乱れる要因となり、肌にとって好ましいとはいえません。偏った食生活も肌のターンオーバーが乱れる原因になります。特に便秘は腸内環境の悪化を招きやすく、溜まった老廃物を毛穴から排出することが優先されることでターンオーバーが乱れやすくなるのです。
ターンオーバーのサイクルを整えるには?
ターンオーバーに悪影響を与える要因を取り除くことは、加齢による肌荒れやくすみの改善につながります。まず、紫外線から肌を保護し、乾燥しにくい状況を作ってあげることです。化粧下地やファンデーションなどで紫外線対策をすることはもちろんですが、強い日差しを長時間浴びることは避けるようにしましょう。屋外へ出るときは帽子や日傘などを使うのも、紫外線からの保護に役立ちます。
スキンケアで重視したいのは保湿です。お手入れの際は、保湿効果の高い化粧水や乳液、クリームを使いましょう。特に乾燥が気になる人は、保湿用のミストなどを携帯することで気になったときに簡単に肌を潤すことができます。そして、十分な睡眠をとることもおろそかにしてはいけません。忙しいと、ついつい就寝時間が短くなる人もいるかもしれません。しかし、睡眠中は成長ホルモンが分泌されることもあり、大切な時間です。しっかり眠ることは疲労とストレスの軽減にもつながります。
もちろん、食生活の見直しも必要です。ビタミンを中心にとることを考えながら、バランスの取れた食生活を心がけましょう。そして、1日に必要な水分をしっかるとることも大切です。水分不足は肌の乾燥にもつながりますし、便秘を起こす原因にもなります。適度に体を動かすことも忘れてはいけません。いきなり過剰な運動をする必要はありませんが、普段まったく体を動かしていない人は少しずつ始めてみましょう。散歩やウォーキング、簡単なストレッチから始めると無理をせずに続けやすくなります。
ターンオーバーを整えてきれいな肌を心がけよう
肌荒れやくすみはターンオーバーが乱れることで起こりやすくなります。ターンオーバーが乱れる要因は加齢の他に紫外線や食生活、睡眠不足やストレスなどさまざまです。個人差はありますが、普段のちょっとした心がけや生活習慣の見直しで肌のターンオーバーを正常に維持することが期待できます。肌のターンオーバーを整えて、健康できれいな肌を目指しましょう。
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