コラム

肌作りの最初の⼀歩。⾃分の肌と付き合う⽅法

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乾燥肌(ドライスキン)、脂性肌(オイリースキン)、敏感肌、など、肌タイプ別の様々なスキンケア商品がありますが、⽇本⼈⼥性の多くは「混合肌(コンビネーションスキン)」だとされているのをご存知ですか?
私たちの肌は、乾燥肌や脂性肌などとキッチリと線引きできない複雑なコンディションになっていることがほとんどです。
季節や体調で変化したり、加齢によって肌質が変わってきたと感じることもあるでしょう。
変化する不安定な肌状態は「ゆらぎ」とも呼ばれています。
美肌づくりには、この「ゆらぎ」状態を減らし安定的な肌に近づけることが欠かせません。
そのために、まず自⾝の肌を知ることから始めてみましょう。

肌タイプを正しく知ろう

⽇本⼈の肌質の主なものと、それぞれのスキンケアのポイントをご紹介します。

『乾燥肌(ドライスキン)』タイプ
⾒た⽬にカサカサしていたり、洗顔後に肌のツッパリを感じたり、⼩じわが出来やすいのがこのタイプです。
肌の潤いを保つために必要な「⽔分」「⽪脂量」がともに不⾜していて、肌内部から乾燥しやすく、肌の潤い成分を保持できにくい肌質です。
そのため、化粧⽔などで保湿をしてもカサカサとした肌になります。乾燥肌の⼈は保湿をこまめにすることが必須です。さらに、肌内部の潤い成分であるコラーゲン、ヒアルロン酸を補う対策も必要です。
乾燥状態が続くと紫外線や空気の乾燥などから肌を守るバリア機能の低下にもつながりやすくなります。

『脂性肌(オイリースキン)』
おでこや⿐の頭がテカリやすくベタつきを感じる肌タイプです。ニキビや吹き出物が出来やすい⼈に多いタイプでもあります。
⽪脂量、⽔分量共に多いのがこの脂性肌タイプです。乾燥肌タイプも⽔分量が⾼くなるので、脂性肌と勘違いしがちですが、脂性肌は⽪脂量だけではなく⽔分量も多いタイプのことを指します。

脂性肌のスキンケアは、⽪脂による⽑⽳詰まりをケアすることが⼤切です。
⽑⽳詰まりはニキビや吹き出物の原因となります。だからといって洗顔の際に擦り過ぎてしまうと、肌表⾯を傷つけ乾燥しやすい状態を作り、悪循環となりますので正しい洗顔を⼼がけましょう。
油分の多いメイクなどを避けて、そして、メイクをきちんとオフすることも⼤切です。

『敏感肌』タイプ
汗やスキンケアにも過敏に反応してしまう刺激に弱い肌質のことです。
敏感肌は、乾燥肌のひどい状態とも⾔えますが、それに加えアレルギー体質のように体内環境の影響を受けています。
「肌のバリア機能」が低く、乾燥や紫外線やアレルギーの原因となる物質“アレルゲン”によるダメージから肌を守ることが難しい肌状態です。
敏感肌は、肌のモイスチャーバランスが乱れていたり、慢性的に肌の潤いを守るセラミドやコラーゲンが不⾜しています。
敏感肌の場合は、肌表⾯からの保湿だけでなく、体内環境を整えて肌を含む体全体の免疫を⾼めることが⼤切です。免疫が⾼まると同時に肌体⼒も⾼まりやすくなるので、体内環境を整える⾷⽣活を意識するとよいでしょう。
また、⽇々のスキンケアには、肌に負担の少ない⾃然素材のものなど低刺激のものを使うのがおススメです。

『混合肌』タイプ
おでこはテカるのに頬はカサつくなど、乾燥肌と脂性肌の状態が混ざって現れるのが混合肌です。
⽇本⼈は混合肌の⼈が最も多いとされています。
乾燥と脂性の両⽅の肌悩みがあるため、お⼿⼊れ⽅法に迷いがちですが ⼀番⼤切なのは、肌の「⽔分バランス」を整えることです。⽔分と⽪脂のバランスが整うと脂性に偏りにくくなります。
また、肌の内側から乾燥するインナードライの状態も混合肌の悩みにつながりやすいので、
真⽪層から⽔分の保持をするスキンケアやインナービューティーのケアを取り⼊れてみてください。

健康的で美しい肌を維持するためには、これらの4つの肌タイプに合ったお⼿⼊れを続けることが必要です。
しかしながら、肌のゆらぎによってタイプ別のスキンケアが合わなかったり、肌悩みに変化が起こることもあります。

「ゆらぎ肌」になりやすいのはいつ?

肌が「ゆらぎ」状態になると、が起こると、⾃分の肌タイプには普段起こらない悩みが⽣じることがあります。
例えば乾燥肌なのに吹き出物ができたり、脂性肌なのにカサついたり、また、普段と同じスキンケアをしていても刺激を感じるなど、いつもと違う肌トラブルが起こることがあります。

肌のゆらぎが起こる原因としては、
⽣理、体の疲れ、胃腸の疲れ、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不⾜、花粉などのアレル物質、紫外線、ホコリや汗などが⼤きく影響しています。
また、加齢や季節の変わり⽬などによって変化することもあります。
⽇頃から、どんな時に肌がゆらぐのかを⾃⼰チェックしておくことで、予防しやすくなりますので気を付けておくとよいでしょう。

肌を安定させるポイントは「肌環境」「体調」「⼼」

乾燥肌、脂性肌、敏感肌、混合肌のいずれの場合も
「肌環境」を整えるだけでなく、肌と体調と⼼をトータルでバランスの整った状態に維持することで「ゆらぎ」のない肌環境は維持しやすくなります。
仕事や⼦育てが忙しいと肌荒れや吹き出物が出来やすくなったり、くすみが気になったり、
⾵邪をひいているときには乾燥しやすくなったりすることがあります。
肌の不調だけを予防・改善しようとするのではなく、
「体調」「⼼」のリフレッシュも上⼿に取り⼊れて、健康的で⾃分にあった肌づくりを⽬指すことが美肌維持のポイントです。
「⾃分の肌タイプの弱点」+「肌がゆらぐきっかけ」を知っておけばある程度の肌変化が予測できて、普段からその対策を取りやすくなります。
スキンケアや、外⽤薬などで肌トラブルを対処するだけでなく⾷事や、サプリメント、ハーブ、和漢植物などの⾃然素材を取り⼊れたり、⽣活習慣を整えて体内環境を底上げしておくことも効果的です。

「無理」「負担」「ケミカル」を減らして⾃分らしい肌へ

⾃分の肌タイプを理解して、⾃然治癒⼒である免疫⼒を「肌環境・体調・⼼」の⾯からサポートしていくことでゆらがない安定した肌づくりをめざしましょう。
また、⽇々の⽣活の中で「無理」をしすぎないこと、過剰なスキンケアで「負担」をかけないこと、「ケミカル」な成分を含むスキンケアやメイクなどを極⼒減らすことも肌本来の体⼒を取り戻すためには⼤切です。
⾃分の肌と向き合うことは、⾃分らしい⽣活リズムを整えることでもあります。
⾃分らしい元気な美肌でいるためにぜひ⼀度、ご⾃⾝の肌タイプに向き合ってみてください。

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