コラム
欧米化した現代の食生活は危険?デトックスの方法とは
食べ過ぎによる体重増加、内臓の負担は現代人の多くが気になるところです。そして、このような症状が起こる原因のひとつとして「食生活の欧米化」が問題視されています。日々のメニューを振り返りながら、適度なデトックスで体調を整えていきましょう。この記事では、食生活の欧米化とデトックスについて解説していきます。
食生活の欧米化とは?いったい何が問題なのか
現代の食生活が生活習慣病、肥満につながってしまう原因として、「欧米化した食卓」が挙げられています。そもそも農耕民族だった日本人は、野菜や穀物を中心とした食事が一般的でした。しかし、戦後、大量に海外の文化が輸入された影響で、日常生活でも欧米化が進んでいきます。その結果、肉類や油分の多いメニュー、インスタント食品などを口にする機会が増えていったのです。
もちろん、肉や油そのものが悪いというわけではありません。
インスタント食品もたまに食べる程度なら大きな問題にはならないでしょう。しかし、忙しい現代人は積極的にファーストフードやチェーンの飲食店を利用するようになり、食生活の欧米化は進んでいきました。そして、糖質やコレステロール、食品添加物の摂取量が多くなったのです。
このことで、糖尿病や脂肪肝などの病気は増えていきました。
また、「贅沢病」の異名を持つ痛風患者も増加の一途をたどっています。それぞれの生活習慣病は軽症だったとしても、複合的に患うことで体は深刻な被害を受けます。さらに、高度経済成長期以降、仕事量の増えた日本人は運動やスポーツに割く時間が減り、ますます生活習慣病から逃れにくくなっているのです。
デトックスの重要性!体から毒素を排出していこう
解毒を意味する「デトックス」は、健康法の一種として語られる場面が多くなってきました。そもそも、排出するべき毒の定義はいろいろです。わずかな量で死にいたる物質から、継続的に摂取することで病気を招く成分まで、広義ではいずれも毒だといえます。そして、欧米化した食生活では、広い意味での有毒物質に触れる機会が増えています。デトックスとは、摂取した毒を効率的に体外へと出して、健康バランスを保とうとする考え方です。
デトックスの大きなメリットの一つは、「肥満対策になること」です。贅肉の原因になりやすい糖質や油分を排出し、体重増加を防ぎます。また、コレステロールや中性脂肪の増加を抑え、血液をサラサラに保つ効果もあります。その結果、生活習慣病の予防にもつながるのです。さらに、デトックスには細胞にたまった老廃物を排出するための行為も含まれます。スキンケアの一環としても、デトックスは注目されています。
そもそも「体内に毒素が入らないようにする」ことをデトックスとする説も提唱されるようになりました。どのような実践方法であれ、デトックスとは摂取する成分をしっかり意識することです。食べ過ぎや食卓の欧米化に悩む現代人が、自分を見つめなおすきっかけになりえるでしょう。
体の負担をケアする!デトックスの具体的な方法
誰でもすぐ実践できるデトックスは「水をたくさん飲む」ことです。1日2リットル以上を目安に、頻繁に水を飲みましょう。そうすることで汗や尿が多くなると、一緒に毒素も排出されていきます。消化器官を助ける意味もあり、体の負担も少ない方法だといえます。次に、「不溶性食物繊維」を多く摂取するのもデトックス効果が期待できます。豆類やゴボウに含まれている不溶性食物繊維は、体内で水分を吸収して膨らみ、腸を刺激します。そして、排便を活発化させるので、腸をきれいにしてくれるのです。なお、適度な断食にも腸の働きを促す効果があります。
そのほか、半身浴やヨガで発汗作用を促進させるのもデトックス効果が期待できます。いずれも体力をほとんど使わず、リラックスしながら継続できるのが魅力。ただし、続けることで、ストレスになるようなデトックスは思い切って断念するようにしましょう。苦痛を感じながらデトックスをしていると、いわゆる「揺り戻し」がきます。緊張の糸が途切れたとき、心が解放されて生活習慣がより乱れてしまう恐れがあるのです。デトックスは短期間に集中して行うような行為ではありません。毎日短時間でも、確実に続けられる方法を選びましょう。
デトックスで欧米化した食生活による負担を解消しよう
コンビニやファーストフード店など、欧米化した食生活は日本人の日常になっています。それらを急に変えるのは、誰にとっても難しいでしょう。そこで、「まったく糖質や油分を摂取しない」という考え方ではなく、「摂取量をコントロールする」と考えて暮らすのがおすすめです。デトックスによる体調管理で、生活習慣病を対策することが大事です。